おひとり様の相続
お一人様の相続
統計
2022年に内閣府から発表された「少子化社会対策白書」によれば、2020年の生涯未婚率(50歳時の未婚割合)は男性28.3%、女性17.8%とのことです。
年々未婚率が上昇傾向にあり、おひとりさまで老後や終活を迎える人々が増加しています。
そうした中で「おひとりさま」が相続や終活で注意すべきことがあります。
それは、自分が不慮の事故や病気等になったときのことを想定して事前に財産の処分方法を考えておくことです。
おひとり様のとりうる対策
おひとりさまは、自分が亡くなった後の財産の処分方法を健康で思考が回るうちに考えておくべきです。
家族・親戚に残すのか、自分が応援している団体に寄付をするのか、お世話になった人に相続してもらうのか…。
そうしたことは早めに決めて、ご自身の意思を何らかの形で残しておく必要があります。
処分方法を考えるのは資産だけではありません。金銭的価値が低いものに関しては処分を誰にお願いするかも考えなければいけません。
住んでいた住宅の引き払いや葬儀・各種手続きに関しても同様です。
もしも、ペットを飼っている場合はその子を自分が亡き後に誰にどうしてもらうかも考えなければいけません。
何もしなければ、相続人のいない財産は、原則国庫に入ってしまいます。
ご自身が形成してきた財産を自分の亡き後に後生に残し活かしたいのであれば、生前の早いうちから検討・相談していく必要があります。
まとめ
相続をしてもらう際には相続税が発生する可能性があることも念頭においておきましょう。
資産価値のない山林を相続させられて困ってしまうというケースも少なからずあります。
このように遺言で突然相続に直面させるのではなく、ちゃんと生前から相談をしていくことをおすすめします。「なぜあなたに相続してほしいのか」を丁寧にお話しした方があなたのご希望を汲んでもらいやすくなります。
人の寿命は分かりません。明日かもしれない、10年後かもしれない、もっと先かもしれません。ですが、いつかその時はおとずれてしまいます。そうした時に周囲を振り回さないためにも、早め早めに周囲の人にご自身の相続や終活のお話を共有するようにしましょう。